伊勢志摩 サウダージの杜 昨今の厳しい社会・経済状況の中で、身近な生活の中での喜びは限定されている。 その中で大江戸温泉物語の施設は愉しみ・寛ぎという人々への喜びを提供しているように思う。 「サウダージ」という言葉を単なる郷愁ではなく、暖かい家庭や両親に守られ無邪気に楽しい日々を過ごせた過去の自分への郷愁や、大人に成長した事でもう得られない懐かしい感情を意味する言葉として捉え「誰もが憧憧を抱くモノ」として本施設を位置づけたい。 また、日本の伝統や優れた職人の技術を昇華・伝承してきたにも関わらず現在は廃れていくことに憂うが、伊勢型紙に対するオマージュも含んでいる。 「大江戸温泉物語 伊勢志摩」のデザインを構築するにあたり、特色の多い「伊勢志摩」の歴史や文化・風土のイメージをフューチャーし展開した。 ※「杜」という言葉は、単なる自然の森という意味ではなく、自然が豊かな場所という意味で使用している。施設自体を意味している。 |